トレーディングの信頼性レベル(TRL)は、ポートフォリオマネージャーのトレードパフォーマンスに基づくスコアです。 ファンドの初回の取引が注文されてから30日後に、次の2つの値の加重平均に基づいて計算されます。
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安全性スコア
- 安全性スコアは、トレード中に有効証拠金がゼロ以下になった場合など、ファンドの資本を失うリスクをPMがどの程度上手に回避できているかを示しています。 スコアが低いほど、その特定のファンドでストップアウトが発動した頻度が高いです。
- バリュー・アット・リスク(VaR)スコア
TRLは、ポートフォリオマネジメントのファンドとソーシャルトレーディングの戦略を考慮します。 つまり、各口座のVaRと安全性スコアが毎日計算され、合計されます。
例:
トレーダーには次の3つの口座があります。
曜日 | 口座1 | 口座2 | 口座3 | ||||||
有効証拠金 | リターン | ストップアウト | 有効証拠金 | リターン | ストップアウト | 有効証拠金 | リターン | ストップアウト | |
12/10 | 5000 | - | 0 | 100 | - | 0 | 500 | - | 0 |
12/11 | 6000 | 1.2 | 0 | 150 | 1.5 | 0 | 0 | 0 | 1 |
12/12 | 4000 | 0.66 | 0 | 90 | 0.6 | 0 | 250 | 1 | 0 |
12/13 | 3000 | 0.75 | 0 | 140 | 1.55 | 0 | 400 | 1.6 | 0 |
12/14 | 5000 | 1.66 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
12/15 | 4000 | 0.8 | 0 | 120 | 1 | 0 | 300 | 1 | 0 |
- まず、各口座の最大有効証拠金が90日の期間で記録されます。
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- 口座1 = 6000
- 口座2 = 150
- 口座3 = 500
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最大有効証拠金の合計 = (6,000+150+500) = 6,650
- 各口座の最大有効証拠金の率は、
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- 口座 1 = 6,000÷6,650 = 0.9022
- 口座 2 = 150÷6,650 = 0.022
- 口座 3 = 500÷6,650 = 0.075
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- 次に、以下の式を使用して、各口座の1日のVaRスコアを計算し、該当する口座の毎日のVaRスコアを合計します。
日毎の口座のVaRスコア = 下落率 × 最大有効証拠金の率
曜日 | 口座1 | 口座2 | 口座3 | ||||
下落率 | VaRスコア | 下落率 | VaRスコア | 下落率 | VaRスコア | VaRの合計 | |
12/10 | na | na | na | na | na | na | na |
12/11 | 0 | 0 | 0 | 0 | -1 | -0.075 | -0.075 |
12/12 | -0.34 | -0.3067 | -0.4 | -0.009 | 0 | 0 | -0.3156 |
12/13 | 0.25 | -0.2255 | 0 | 0 | 0 | 0 | -0.2255 |
12/14 | 0 | 0 | -1 | -0.022 | -1 | -0.075 | -0.097 |
12/15 | -0.2 | -0.1804 | 0 | 0 | 0 | 0 | -0.1804 |
- 以下の式にしたがってストップアウトについても同じ計算を行います。安全性スコアを算出するために日毎のストップアウトスコアを合計します。
日毎の口座の安全性スコア = ストップアウト×最大有効証拠金の率
曜日 | 口座1 | 口座2 | 口座3 | ||||
ストップアウト | SOスコア | ストップアウト | SOスコア | ストップアウト | SOスコア | SOスコア合計 | |
12/10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
12/11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | -0.075 | -0.075 |
12/12 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
12/13 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
12/14 | 0 | 0 | 1 | -0.022 | 1 | -0.075 | -0.097 |
12/15 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
- 次に、VaRスコアと安全性スコアの各列の合計の2.5パーセント値を取得します。
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- VaRスコア = -0.3156
- 安全性スコア = -0.097
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- このスコアを次の式で正規化します。
VaRスコア = 1 / 0.5 + e³ × VaRスコア
安全性スコア = 1 / 2 + e³ × 安全性スコア
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- VaRスコア = 0.4875
- 安全性スコア = 0.8988
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- 最後に、以下の式を使用してTRLを計算します。
TRL = 0.6 × VaRスコア + 0.4 × 安全性スコア
= 0.6 × 0.4875 + 0.4 × 0.8988
= 0.65202
小数点以下の最初の2桁の値、65を使います。 したがって、表示されるTRLは65/100となります。
トレーディングの信頼性レベルの重要度について
PMのTRLが優れていると、作成するファンドがインベスターに表示されるようになります。 TRLの重要度は、以下の2つの要因に基づいています。
- 経験値スコア:このスコアは、PMによる注文が未決済の期間中における有効証拠金の持分に対する必要証拠金を考慮し、トレード経験を示しています。 基本的に、すべての未決済注文は経験値スコアの上昇に寄与します。 有効証拠金に対する必要証拠金の割合が高いほど、および/または期間が長いほど、この指標の伸びが加速しますが、関連するリスクも増加します。 計算式は、次のとおりです。
AUM使用率 × 期間
経験値スコアの算出例は以下のとおりです。
- 有効証拠金と必要証拠金が毎回のトレード後に記録されます。
日時 | 口座1 | 口座2 | 口座3 | |||
有効証拠金 | 必要証拠金 | 有効証拠金 | 必要証拠金 | 有効証拠金 | 必要証拠金 | |
12/1 10:00 | 1000 | 0 | 500 | 0 | 2000 | 0 |
12/1 12:15 | 900 | 50 | 500 | 0 | 2000 | 0 |
12/1 15:23 | 900 | 50 | 500 | 0 | 1500 | 100 |
12/1 16:10 | 1200 | 0 | 500 | 0 | 1500 | 100 |
- 次に、全口座から有効証拠金と必要証拠金の合計をそれぞれ出します。
- エクスポージャーは必要証拠金の合計 ÷ 有効証拠金の合計で算出されます。
- 時間の差は前回の取引から経過した秒数として定義されます。
- 生の経験値は以下のように計算されます。エクスポージャー × 時間の差
- 経験値スコアは、12,000*で正規化した経験の累積合計によって算出されます。
日時 | 有効証拠金の合計 | 必要証拠金の合計 | エクスポージャー | 時間の差 | 生の経験値 | 経験の累積合計 | 経験値スコア |
12/1 10:00 |
3500 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
12/1 12:15 | 3400 | 50 | 0.01470588235 | 8142 | 119.7352941 | 119.7352941 | 0.009977941176 |
12/1 15:23 | 2900 | 150 | 0.05172413793 | 11272 | 583.0344828 | 702.7697769 | 0.05856414807 |
12/1 16:10 | 3200 | 100 | 0.03125 | 2797 | 87.40625 | 790.1760269 | 0.06584800224 |
次に小数点以下の最初の位の値を四捨五入します。今回は1です。 したがって、表示される経験値スコアは1/10です。
- トレード日数:トレードを行った日数
トレード日数10日間にわたって、PMの経験値スコアが10に達すると、TRLが高スコアになります。