ファンドでは、インベスターの資本投資が、ポートフォリオマネージャー(PM)によって作成されたファンド口座にプールされます。 PMは投資された資本があるファンド口座から取引を行い、注文は投資の有効証拠金の持分を使用して、各投資に割り当てられます。
投資の有効証拠金の持分
投資の有効証拠金の持分は、注文がファンドの投資に割り当てられる方法を正確に決定し、次の式で計算されます。
有効証拠金の持分=投資の有効証拠金 ÷ ファンドにおけるすべての投資の有効証拠金の合計
投資の有効証拠金とは、インベスターが投資口座に保有する金額に未決済注文による損益を加減した金額を指します。
最低注文割当
PMの最低注文量は0.01ロットですが、投資に割り当てられる最小ロットサイズは0.0001です。 これは、PMが最低注文量を発注した場合でも、インベスターが確実に注文を受け取れるようにするためです。
注文割当の計算ツール
ポートフォリオマネージャーは、パーソナルエリア(PA)のポートフォリオマネジメントエリアのファンドページで注文割当の計算ツールを使用して、インベスター間の注文を割り当てることができます。
シナリオ
注文の割り当ては、投資数、インベスターの数、インベスターによる投資額、PMによる注文によって異なります。 次のような場合があります。
- 持分が異なる
PMがファンドを開始し、ファンドに入金せず、インベスターを招待します。
- インベスター1は、USD 1,000を投資しました。
- インベスター2は、USD 1,500を投資しました。
これでファンド口座の合計が2,500 USDになります。 ポートフォリオマネージャーが2ロットの注文を発注します。
投資 | 有効証拠金の持分 | 注文割当 | |
インベスター1 | 1,000 USD |
(1,000/2,500)% = 40% |
(1,000/2,500) × 2ロット = 0.8ロットの注文 |
インベスター2 | 1,500 USD |
(1,500/2,500)% = 60% |
(1,500/2,500) × 2ロット = 1.2ロットの注文 |
- 異なる割合(続き)
PMがファンドを開始し、ファンドに入金せず、インベスターを招待します。
- インベスター1は、2,000 USDを投資します。
- インベスター2は、USD 1,500を投資しました。
- インベスター3は、USD 1,010を投資しました。
これでファンド口座が4,510 USDになります。 ポートフォリオマネージャーが2ロットの注文を発注します。
投資 | 共有 | 注文割当 | |
インベスター1 | 2,000 USD |
(2,000/4,510)% = 44.3% |
(2,000/4,510) × 2ロット = 0.8869ロットの注文 |
インベスター2 | 1,500 USD |
(1,500/4,510)% = 33.2% |
(1,500÷4,510) × 2ロット = 0.6651ロットの注文 |
インベスター3 | 1,010 USD |
(1,010/4,510)% = 22.3% |
(1,010/4,510) × 2ロット = 0.4478ロットの注文 |
次に、有効証拠金の持分に基づいて、大きい投資を優先し、残りのマスター注文を割り当てます。
- インベスター1の注文(最も大きい投資):(2,000/4,510) x 0.0002 lot = 0.000088691796 = 0.0001 ロット
- 最後の0.0001ロットはインベスター2(2番目に大きい投資)に割り当てられます。
最終割当:
インベスター1 | インベスター2 | インベスター3 |
0.8869 ロット + 0.0001 ロット = 0.8870 の注文 | 0.6651 ロット + 0.0001 ロット = 0.6652 の注文 | 0.4478ロットの注文 |
- 持分が同率
PMがファンドを開始し、ファンドに入金せず、インベスターを招待します。 3人のインベスターがそれぞれ1,000 USDを投資します。 これでファンド口座の合計が3,000 USDになります。 PMが1ロットの注文を発注しました。
各インベスターの有効証拠金の持分が等しくなります:(1,000/3,000)% = 33.33%
- インベスター1には、0.3333ロットが割り当てられます。
- インベスター2には、0.3333ロットが割り当てられます。
- インベスター3には、0.3334ロットが割り当てられます。
すべての投資額が同等の場合でも、0.0001ロットが余ります。 この0.0001ロットは最新の投資に割り当てられます。つまり、インベスター3が0.3334ロットの注文になります。
- 持分が少ない
PMがファンドを開始し、そのファンドに投資するインベスターが2人います。
- インベスター1は、USD 14,860を投資します。
- インベスター2は、USD 140を投資します。
ポートフォリオマネージャーが0.01ロットの注文を発注します。
- インベスター1には、0.01ロットが割り当てられます。
- インベスター2には、注文が割り当てられません。
この場合、PMは0.02ロットを超える注文を両方のインベスターに割り当てるように検討する必要があります。
重要:最終的な注文量が最小ロットサイズの0.01ロットを下回る場合、注文はインベスターに割り当てられません。
- 部分決済
インベスターが手動で決済したり、ストップアウトにより投資が自動的に決済された場合、部分決済が発生します。
重要:ファンドでストップアウトが発動すると、そのファンド内のすべての実行中の投資が決済され、そのファンドはアーカイブされます。
PMが1ロットの注文を発注しました。
- インベスター1は、4,000 USDを投資します。
- インベスター2は、6,000 USDを投資します。
投資 | 有効証拠金の持分 | 注文割当 | |
インベスター1 | 4,000 USD |
(4,000/10,000)% = 40% |
(4,000/10,000) × 1ロット = 0.4ロットの注文 |
インベスター2 | 6,000 USD |
(6,000/10,000)% = 60% |
(6,000/10,000) × 1ロット = 0.6ロットの注文 |
インベスター1が投資を決済した場合
- 部分決済された注文量=0.4ロット。
- 残りの注文量=1 − 0.4=0.6ロット。
インベスター2が投資を決済した場合
- 決済された注文量=0.6ロット。
- 残りの注文量=0.6 − 0.6=0ロット。