パフォーマンス手数料とは、収益の上がった投資に対し、インベスターがポートフォリオマネージャー(PM)または戦略プロバイダー(SP)に支払う料金です。 インベスターが利益から支払う手数料率は、ポートフォリオマネージャーおよび戦略プロバイダーがあらかじめ設定します。
パフォーマンス手数料は、手数料受け取りのために、PMまたはSPのパーソナルエリアに開設された口座に自動入金されます。 入金された資金は、トレード、出金、または他の取引口座への資金移動にご利用になれます。
PMおよびSPは、ファンドまたは戦略を作成した後、パフォーマンス手数料を調整できます。 ただし、変更後のパフォーマンス手数料は、新たに開始した投資にのみ適用され、既存の投資には影響しません。
パフォーマンス手数料の計算方法
この手数料は、投資利益(開始から支払い周期の終了まで)と利益基準額(支払い周期の始まりに設定された投資の開始以来の最高益)との差である増分利益の割合で計算されます。
パフォーマンス手数料は、投資に増分利益がある場合、つまり支払い周期の終了時の利益が利益基準額を上回った場合にのみ課されます。
パフォーマンス手数料の計算式
当期の手数料=(開始からの利益-利益基準額)x手数料率
用語の説明
開始からの利益とは、投資を開始してから現在の支払い周期が終了するまで、または投資を終了するまでの決済済み注文および未決済注文の結果の合計です。
利益基準額とは、投資が開始されてから到達した支払い周期終了時の最高益のことです。 支払い周期の開始時に設定されます。
手数料率とは、PM/SPに支払われるべき投資利益の割合です。
例
- PMまたはSPが手数料率を10%に設定します。
- インベスターはUSD 3,000の投資を行います。
- 最初の支払い周期中に、インベスターはUSD 400の利益を得ます。 支払い周期の終了時に、PM/SPはUSD 40の手数料を受け取り、投資の有効証拠金はUSD 3,360になります。 現在の利益基準額はUSD 400になります。 今回は最初の支払い周期であり、利益基準額は設定されていないため、増分利益はUSD 400(開始からの利益)- USD 0(利益基準額)= USD 400になります。 パフォーマンス手数料は、USD 400 x 10%(手数料率)= USD 40になります。 この手数料はPMまたはSPの口座に振り込まれ、投資の有効証拠金残高はUSD 3,360になります。
- 次の周期の終わりまでに、この投資はUSD 50の小さな損失を出します。 これにより、現在の投資利益(開始以降)はUSD 350になる一方、利益基準額はUSD 400(前回の利益)になります。
- 利益基準額が投資利益を上回っているため、この周期の増分利益はありません。従って、この周期はPM/SPにパフォーマンス手数料を支払う必要はありません。